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黄昏
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作詞 momomo |
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単純な色を薄く伸ばして
かすれる色彩を描いた
線なんて必要ないから
混じり合う境界を指でなぞればいい
ただそれだけでよかった
淀んだ心に映し出されたのは甘い記憶
汚れも知らない、いつも渇いていた
淡い夢ならいっそ消えてしまえと
ナイフで切りつけては痛みを覚え指先の血をなめた
ありきたりな言葉じゃ癒せないから
今だけは子どものままで眠らせてよ
瞼を閉ざすまでは
贋作を並べて呪文を唱える
偽りはいつかは本物になる
形繕えばそれでいいさ
他人の目なんて誰かの虚像なんだから
美しく見えるだろう
きれいなままで生きられたなら
後悔は募ってはもうどんな色だったかも忘れた
廻(めぐ)る時を待ち望んで忘れ去ってしまえと
毛布にうずくまっては怯えながら温かい春を待つ
何度も聞き返したアルバムは慰めてもくれない
だから今は子どものままでいさせてよ
朝を迎えるまでには
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