|
|
|
幻灯
|
作詞 ゆー |
|
この街にきみの幻を浮かべたら
きっと綺麗だろう
割れた鏡の隅に
枝分かれしたもしもが
映る気がした
足音や吐く息の気配が
側にあれば
まだもう少し
この波がきみの足元をさらっては
海に帰っていく
青いままの光が
幻の街の中に
沈んでいく
きみの声が歌うから
忘れることができないで
僕は笑っているよ
変わってしまっても
どこにもいないきみが
ここには確かにいて
僕は笑っているよ
変わってしまっても
思い出誤魔化すように顔をしかめた
擦れる音がした
踏みつけた鏡には
ただ疲れた顔をした
僕が写った
笑い声木漏れ日に透ける肌
すり抜けること
抱えながら
この街にきみの幻を浮かべたら
きっと綺麗だろう
色の消えた世界で
そこだけを灯すように
歩いてきた
ここにきみがいないから
忘れることができないで
気がつくと呟いた
いつかの恋の歌
どこにもいないきみが
ここには確かにいて
僕は笑っているよ
変わってしまっても
|
|
|