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盛夏
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作詞 suzuro |
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待ち合わせは特急電車で
無事に会えた
終着点まで一気に進むと
河辺のベンチでお弁当
風が強いから各々食べることに集中
食べ終わって曇り空の中歩き出す
約束の儀式、確認をして
観光電車に乗る
青もみじが見えるはずだったが
話に夢中で見過ごした
目的地に着いてガチャガチャ運試し
赤いオブジェの前で記念撮影してのんびり進む
あなたと初めての山登り
曇り空と蒸し暑さの中
杉木立の山あいを一歩ずつ登る
100メートルほどで
あなたはベトベトになり
わたしは熱がこもり
汗ばんだ腕が触れあう
一旦休憩タイム
また山を歩き出したら
次は雷が鳴り始めた
はやく着かねば 頂上はまだかな
そんな中でも汗の状況の確認はする
大粒の雨がぽつぽつ来始めた
やっと建物が見えた
土砂降りの寸前に屋根の下へ避難
雨宿りしながら蓮根せんべいを食べる
止むのは20分後
山の天気は変わりやすいな
止んだのを見計らって
一気に頂上まで
そして堂内の地下の暗闇へ
薄暗い灯籠明かりと一面に並ぶ丸い壺
外界から遮断された空間を
腕組んで通り抜ける
外へ出たら帰り道ケーブル乗り場まで
下山する
ケーブルは登りに使うべきだったと
少し悔しがる君
山登りがふたりでできてよかった
と言うワタシ
ケーブル降りて観光列車に乗って帰る
最後に今日の確認をして
濡れそぼりのなか勢いで発射
アイスコーヒーを飲んで最後の一服
また山歩きに来ようね
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