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リビングデッドタウン
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作詞 ゴミ捨て場の猿 |
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出会いは本当にそっと
ぼくの目の前にぼぉっと
優しい光が瞬いた
枯れた花は青さに見惚れた
君はその真っ白な頬を
何度も健気に膨らませ
ぼくの醜さを飲み込んだ
日常を生きていく
ワンダーランドなどではなく
苦味も寒気もあるけれど
君はそれも幸せだと
歌った 歌った
透き通るジャスミン色の風が
踊った 光った
君は気づきもしないまま
笑った 笑って
荒れ果てた街を満たした
あの日の温もりの色を
やっと思い出した
街を縫い歩く獣たちが
時折僕らのクレヨンを奪う
ひしゃげて汚れた黄色い傘を
君が憂いで燃やしてしまう前に
桃色の飴玉をあげよう
暗がり強がりでかき消していこう
どうせ「いつかまた思い出せる」
これは君が言ってたことだろう
焦って 逸った
萎みゆくその音を恐れて
迷って 嘆いた
けれどいつでも地図はそこにあった
笑って 笑って
枯れ落ちた夢に色をつけ
君がちゃんと君だと解るように
僕が君に触れてるように
君もずっと僕に触れていた
本当は僕らそれに相応しく
ちゃんとそれとして生きてきた
谷の底で先を見上げ
涙呼ぶ幼さを抑え
僕らは変わらないままで
今日もまたあの風のように
走った 走った
桜坂駆け抜けたあの日と
似てるなぁ 似てるなぁって
僕らまたひっそりと笑い合った
あの日のあの街の中
今もまだ飽きもせず踏み出すんだ
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