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おはよう、不器用。
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| 作詞 ゴミ捨て場の猿 |
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自分のパレットを汚したら
うまいはずの絵もヘタになった
あなたを笑顔にしてあげよう
手に取った筆で泣かせてしまった
鏡を見るだけの時間
日に日に多くなっていくけれど
そんなことしたって変わるものないのに
何でそればっかり繰り返すんだろう
誰かの言葉すらもはや期限切れ
自分の言葉など聞こえもしなくて
かき鳴らすギターで悲しみが膨れて
どうでも良くなってドアを蹴って外に出る
無意味に前の人の後を追う
生活の断片に少し入り込む
何だかそれで少し心が安らぎ
気づけば次の日も違う誰かを追っている
枯れたような目をした
前髪伸ばした少女の
雲行き怪しい1日の中の通行人E
何してんだろう 何で動けないんだろう
天気予報ももう何日も見てないよ
代わり映えしないそれどころか
錆びていくのを傍目で見ている
あれは僕のなのに
雨音に隠れて真夜中
一人きりの部屋アルバムを開く
あの頃の僕には好きな子がいて
好きなことを好きなだけやれるくらい自由で
何だか急にばかばかしく思えてきた
貯金箱 通帳も 携帯も 生活も
世間話も 今の情勢も この先のことも
それよりも今の僕を
そうだ あの日の 弾む足取りのあの子は
僕だ 彼は
きっと目の前のことが全てだった
母親も父親も弟もばあちゃんもじいちゃんも
だあれもいないこんな夜で
凍える背中を丸めてあったまりながら
一人で懐かしい絵本を読み返す僕
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