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ハイキング
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作詞 ゴミ捨て場の猿 |
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砂嵐を見ていたら 陽がまた一つ消えました
拝んでみても動かない 息をしなければ変わらない
あの風に乗れたなら 嵐になったりしないのに
あの風を抱きしめれば 追い風下り坂なのに
登ってばかりの毎日で
けど天国は程遠く
どうせ地獄だよと笑う
自分さえもはや冷たく
どうか側においでませ
ラブレターが積み上がり
部屋の中が散らかったので
ヤケ起こして夕焼け小焼け
燃えてしまえ一つ残らず
影さえも追い払うような
熱い炎を知っている
こんな結末になるなんて
僕がみたいのはこれじゃない
過去を飲み込み砕く火を
忌まわしい目で見る陽炎
彼岸花が咲いていて 灯がまた一つ消えました
震えていても変わらない 歌を歌えりゃ変わるのに
あの種に水やれば 枯葉になったりしないのに
あの魔物さえ仕留めれば 今更敵無しなのに
歪んでばかりのこの顔で
ただ感情は錆びていく
どうせ死ぬんだよと嘆く
自分とはずっと仲良く
どうか過去へ舞い戻れ
それ一つで懐かしみ
今の居間が散らかっただけ
縁を切って朝焼けを呼べ
燃えてしまえつべこべ言わず
僕さえも置いていくほどに
熱い吐息は生きている
こんな結末になるなんて
僕が見たいのはこれじゃない
影がうろたえ嘆く日を
楽しみにして見る明日を
朝の色を見てみたら ほら今ひとつ消えました
拝んでみても動かない 息をしなければ変わらない
あの頃に戻れたら なんて言ったりしないから
今夜を登りきった その先下り坂でした
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