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雨と振袖
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作詞 ばさ |
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開いている窓を閉めたその時に
アスファルトの混ざる匂いが
僕の胸を締め付けた
涙で濡れているわたしの頬を撫でて
ふたり歩く 帰り道 平日の静かな夜
弾ける雨音が ふたりの肩を近づけた
当たり前で溢れた何もかもが
いつもよりも少し輝いてみえた
隣のきみの笑顔が眩しくて
恥ずかしさで顔を伏せた
きれいなものが曇ってみえて
そんなわたしに嫌気がさした。
きみの吐いた息を閉じ込めるように
わたしの中に押し込めるように
唇をそっと重ねてみた
幸せが逃げちゃうよなんて
ありふれてたかな
悲しまないで零れた君の声が
いつもよりも少し儚くみえた
いつかの君の言葉が苦しくて
もどかしさで顔を伏せた
きれいなものを曇らせていた
そんな自分を押し殺した
灰色の空 愛に溺れて ただ最後を隠してた
当たり前で溢れた何もかもが
いつもよりも少し輝いてみえた
隣のきみの笑顔が眩しくて
恥ずかしさで顔を伏せた
きれいなものが曇ってみえて
もう見えないよ零れた僕の声が
ただ響いていた
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