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楽園
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作詞 マンボウ |
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ミルクが嫌いな僕と
お酒が飲めない君と
名も知らない
花が香る
六畳一間の楽園で
欲と恥じらいで手が塞がった
線になった点
不意に絡む足
君の睫毛が胸に触れた
西日の化粧で頬は朱く
照れ隠しの様に影が差す
背中合わせでうたた寝する
僕らは幸せ
何を見ようとして寄り添っていたんだっけ
テーブルの上 グラスが一つ
爪先でじゃれあっていたら
心にも触れた様な
楽園が此処にある
1で始まって0で終わった
円になった線
意味の無い話
味の無いガムみたいな夢だ
月日の早さで溶ける砂糖
テレビの中で女が泣く
背中の裏で君が笑う
僕には見えない
何を見落としてしまっていたんだっけ
シートベルトで 息が苦しい
慰め合う二人には
ぬるい風がよく似合う
楽園が此処にある
火照っている内に
此処から逃げなよ
肌が冷めて
凍えない様に
愛に焦がされて
生焼けになる前に
愛を拾おうとして
僕を知ろうとして此処まで来たんだって
君は言うけど
僕は人として君を見ていたんだっけ
テーブルの上 グラスに写る
甘さの向こう側には
騙し合いが潜んでいる
楽園は其処にある
ミルクを飲んでる君と
お酒をたしなむ僕と
名も知らない
花が枯れた
六畳一間の楽園で
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