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画用紙
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作詞 新井 響生 |
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国道沿いひたすら東に進む
進んだ先に何があるかなんかしらねぇ
それでもボロボロの自転車を転がして走らせてみた
今日はそう言う気分だからさ
少年は何も知らずに大人になり
あの日の思い出も掠れちまった
やがて人は老いて朽ち果てることも知り始めた
少女は心を閉ざしたまま大人になり
あの時から上手く喋れないんだ
やがて人は生きるには不器用すぎることを知ったんだ。
失い続ける人生には飽き飽きしたんだ
あの時描いた夢 画用紙いっぱいに描いた夢は消えちまった
胸の中にしまった画用紙 ボロボロになってしまった
きっと大人になるってこういうことでしょ?そう優しく微笑んだ
あの時進んだ国道にはゴールはなくて
五時の鐘が鳴ったから急いで折り返したんだ
あの時そのまま進んだら知りたかった答えは見つけられたかい
今でもその時の答えをしりてぇんだ
大人になった少年は返事がほしくて
過去の自分に向けて手紙を書き始めた
やがてそれは多くの人に届きステージの上へ
大人になった少女はある日の夜に出会った
ステージの上で不器用に叫ぶ少年の姿
やがて知るんだ 不器用に苦しみながら生きる人の姿の美しさ
失い続ける人生には飽き飽きしたんだ
あの時描いた夢 画用紙いっぱいに描いた夢は消えちまった
胸の中にしまった画用紙 ボロボロになってしまった
きっと大人になるってこういうことでしょ?そう優しく微笑んだ
それでもいいからって少年は進み始めた
客席めがけ叫ぶ 少年はステージに上がり力任せに歌い始めた
不格好でも胸を張りながら歌う 声はどんどんと掠れていく
少年は客席めがけ聞く君はまだ覚えていますか?そう微笑んで
少女は少年に向けて微笑み返し 空には満天の星空が広がる
照らし出されたステージ 吐き出す言葉はもうなかった
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