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旅児の歌
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作詞 Psygnosis(シグノシス) |
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意気揚々と列車に乗ったんだ
ギターをいつもどおり背負って
周りは人が少ないから
のん気に座っていられる
ギター二席分
ここからはじまるんだね
当てもない旅路の歌が
まだ未完成だけど
いつかは完成する
思いでだらけの歌を
最後の父の言葉は
「二度と戻ってくるな!」だった
俺のこと結局何も見てなかったんだ
見返してやるいつか
そう思って僕はまた次に降りる駅の分のお金と
おにぎりとお茶の値段を買い続けるために
親父から貰ったギターを弾き鳴らす
ある街では酔っ払いの相手
別の街ではずんだれに囲まれ
僕の歌をまともに聞いてるのは
今のところ僕だけだった
青春って何だ?
もう終わったのかな?
いつかは何かを見つけられるのかな?
僕は迷い始めた
未完成だらけの僕と
歌がいつまでもまじっていくんだ
その時ギターの弦が折れた
もうそんなお金なかった
いつまでも僕は子どもでただのわがままなのかな
飛び出す前夜に話した夢は幻になるのか
まだぼくにもわからないんだ…
ギターの中から紙が出てきた
ついでに一万円があった
凄く嬉しかった
紙に字が書いてある
『頑張れ』と書いてある
知っている字だ
僕の字じゃない
親父の字だ
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