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初笑い
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作詞 蒼斗 |
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宴会の大皿を洗い終え
顔を上げると
厨房の時計は 0時6分
「お前には新年なんて関係ないか」
広がるステンレスの冷たい空気に
チクタクと単調な音が響く
学生の頃は今頃あいつらといつもの神社で・・
ため息をつきかけた時
ポケットのバイブ グループライン
にわとりのラクガキ加工された男4人組
とびっきりの笑顔の自分
初笑いのプレゼントなのに なんか泣けてきた
“たまには帰ってこいよ”親みたいなセリフ
あいつらには充実した晴れやかな笑顔で会いたい
背筋を伸ばして 厨房の入り口に立ち深くお辞儀
「今年もお世話になりました。
明日からもよろしくお願いします。」
あっ、もう今日か!で、昨年か。やり直す?まぁいいか。
拭き上げた冷蔵庫が笑ってた
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