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雪催い
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作詞 蒼斗 |
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「ねぇ、今日雪が降るらしいよ」
雪催いの通学路 目を輝かせる君
なつかしい夢をみたのは 寒さのせいかな
社員証と定期を確認 玄関のドアを開ける
寝ぼけ眼の肺に 凛と冷え切った空気がなだれ込んで
身震いした
ため息の原因は
どんより曇った空だけじゃない
満点の雪空の下
白い肌 小さな体
満開の笑顔ふりまく
「雪の妖精みたいだ」なんて口に出したら
「気持ち悪い」とか返されそうで 言えなかったな
正月に君が帰ったら「さようなら」と一緒に伝えようか。
「離れても別れたくはない」
君は強いと知っているのに わがままを言った俺
ぎゅっと握った 雪の結晶 体温で溶けていく
小学生の頃 おぼえてる? うっすら積もった雪で
無理やり作った 土で黒く汚れた2つのゆきだるま
笑いあった日
ふがいなく弱い俺
君の未来に 必要ないよな
満点の雪空の下
赤い頬 強気な瞳
将来の夢を語る
雪の妖精 独り占めはもう終わりだね
電話越しでも 嘘をついていることくらい
正直に君と向き合って「ありがとう」と自由を返そうか。
底冷えのする2月
雪催いの通勤路 澄み渡る心は
まっすぐ前を見据えて
都会の空を舞う 君を想う
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