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潤感
作詞 望月ワン子
散らかった世界の中
ぼんやりと立ち尽くす僕
群れた煙が天井を漂い彷徨っては巡る
光も射さないこの部屋から
見える景色は何もない

冷えきった心の奥
温もりを忘れた小さな手
水滴に濡れた鳥達が地を這いずり色を飾る
表情を抜かれたこの入れ物から
得られるものは何もない

そうやって交わることなく
そうやって留まることなく
叶わない者達は蒸発して
願っては消えての繰り返し
どうやらここまでのようです

もしもあなたが生まれる前に
あなたに出会えることができるのだとしたら
僕があなたの悲しみを全て掬い取って
キレイな空に運んでいってあげる
だから泣かないでください
代わりに僕が泣いてあげるから

そうやって荒れ狂うこともなく
そうやって傷つけることもない
飾り付けた静けさの中で
色褪せて奏でるの繰り返し
どうやら実(を)付けたようです

もしもあなたが生まれる前に
あなたに出会えることができるのだとしたら
私があなたの罪を全て洗い流して
鮮やかな海に還してあげる
だからうつむかないでください
代わりに私が鬱向き合いますから

交わることのない夢の狭間で
僕らはようやく出会えた
白い波の上
たった一瞬の出来事だったけれど
これでようやく歩き出せる
そうやって何度も繰り返すのだろう

だけど今はそれでいいのかもしれない

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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歌詞タイトル 潤感
公開日 2016/09/05
ジャンル 詩(ポエム)
カテゴリ その他
コメント ふと見上げた空を見て…、なんていうありがちなきっかけで描き始めた初めての詩です。
望月ワン子さんの情報













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