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錆と青
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| 作詞 ろいろい |
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錆びたハンドルの自転車を 木造倉庫に仕舞い込んで
少しばかり悴んだ手で 貴方へと手紙を書くんだ
「元気ですか」「なにしてますか」どんなに知識を捻ったって
そんな程度の言葉でしか 貴方の形が見えてこない
毛糸のマフラー 赤い手袋
貴方の笑顔 まだ返してないのに
せらせらと乾いたあの風に 吹かれ貴方は何処を目指して
消えたの？
晴空の少しばかり寒い空の下
隠れてないで 出ておいでよ 僕の手が君を抱き締めたくて
呼んでいるよ
涙で濡れた愛たちが 青く不安げに錆び付いたよ
それを擦りとってみたらさ 全てが僕の吐き出した言葉だった
あのとき君の手を取ってたらとか 素直に君を愛してたらとか
思いながら足を止めたんだ 僕らはどうやら随分前から
踏み違えていたようだ
落ち葉の中に 君の心が落ちていないかなって
そしてその落し物に願うんだ
僕の色が少しだけでも滲まずに残っていますように。
せらせらと乾いたあの風に 吹かれ貴方は何処を目指して
消えたの？
晴空の少しばかり寒い空の下
隠れてないで 出ておいでよ 僕の手が君を抱き締めたくて
呼んでいるよ
空っ風 吸い込んで 空虚な心臓を強く握りしめて
手紙の最後の一行 飾り気のない「愛してる」を
せらせらと乾いたあの風に 吹かれ貴方は正しい道を
行くんだ。
青空の少しばかり寂しい木々の下
隠れてなくて 出てこなくて 僕の手が静かに落ちて
まるで何もなかったように
乾いた青空に溶けて行く 錆びれた僕らの愛が散り染まる
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