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糸電話
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作詞 sayu* |
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途切れたままの受話器握って
駆け下りてきた いつもの坂道
急に加速して 止まらなくなって
涙で滲んで チカチカの青が揺らぐ
行かないで なんてそんなこと言いたくない
強がりは悪い癖だって君に言われたこと思い出した
笑って「おやすみ」って言えた
耳に残るのは悲しい機械音
遠くなっていく あたしなんて忘れて
つま先 躓きかけた アスファルトに響く靴音
うまく呼吸ができない 嗚咽が余計に虚しい
自分から切れなかった糸電話
どちらが先に受話器置くかって
ひたすら長電話 お決まりのふざけ合い
今になれば愛しい 笑い合うこともない
涙で見えない そろそろ青が巡り来る
急に黙って 次の言葉お互いに待っている
負けず嫌いは二人お揃いだったよね 思い出した
君が「じゃあ、ね」って言った
声もなくただ頷いただけ
遠くなっていく あたしなんて忘れて
履歴に残る名前 二度と呼ぶことはないのだろう
笑って「おやすみ」って言えた
耳に残るのは悲しい機械音
遠くなっていく あたしなんて忘れて
指先 ふるえながらも ちゃんと終わりにしよう
うまく思い出せない 「じゃあ、ね」の前のことば
自分から切れなかった糸電話
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