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Lily belonged to light snow
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作詞 さばの味噌煮光線 |
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違う訛りを身につけて 北の空を仰いだ
あの町の雪はそろそろ 淡くなっただろうな
百合の花に少し似ている 小さな白い花が
打ち捨てられたような顔 アスファルトに落ちてる
戻れない 二度と帰れない 私がいたあの場所には
あの頃遊んだ公園は もう私にはわからない
淡雪は 淡すぎる雪は 記憶を覆うには薄すぎる
もっとたくさん振ってよ いっそ 何も見えなくなるほどに
向こうほど寒くないここに 今年も雪はなかった
凍りつく前の雨は 冷たいのにぬるくて
雪が降らない代わりみたい 花びらが散らばってる
小さな小さな百合の花 どこに転がるんだろう
教えて 雪は溶けたの みんなはいるの 元気でいるの
聞いて 私は今ここ ここにいるよ――
戻れない 二度と帰れない 私がいたあの場所には
あの人の隣の席も とっくに他の人のもの
淡雪は 淡すぎる雪は 掴もうとしてもすぐ消える
もっとたくさん降ってよ そこに あの町の景色映してよ
違う訛りを身につけて 北の空を仰いだ
あの町にはきっともう 淡い雪が降ってる
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