|
|
|
紅茶とコーヒー
|
作詞 えだらく |
|
君は紅茶に氷を入れ
熱を低く冷ましながら
喉まで上がる感情を何なく飲み干す
そこで僕は思ってしまった
「猫舌だったっけ?」と
幸福な食卓で
飲み込んで吐き出すだけの
繰り返しの毎日に
お互いの果実を潰し合っては
その汁を舐め合うことを
デザートにしていた
僕はコーヒーにミルクを入れ
黒に白を混ぜながら
言葉にできぬ感情を何なく飲み干す
そこで君は思ったのだろう
「甘党だったっけ?」と
一目見ただけで
その舌の好みは知れない
なし崩しの毎日に
不揃いの鏡で映し合っては
その傷を舐め合うことで
微笑み合っていた
僕は今夜のベッドまでの距離を
君は明日のデートまでの距離を
杓子定規で測る
そしていつか同じ夢を見て
同じ時に目を覚ます
幸福な食卓で
その舌の好みは知れない
繰り返しの毎日に
お互いを鏡で映し合っては
その傷を舐め合うことで
微笑み会えるなら
|
|
|