|
|
|
扉
|
作詞 ばしょー |
|
これで何回目のやり直し?
いっつもこの真鍮色のドアノブは
リアルを忘れたがり
歪な正解を導きたがる
扉は開かれた?
純粋さが欲しい
そう思っても意地悪だから
神様はキタナサだけを押し付ける
化学薬品……排水……油、ゴミの山
私の首を絞める
垢だらけの掌
名前を忘れた
お兄様?
鏡は俺を映さない
尊さを忘れた
趣味だったガーデニング
今じゃ誰も見ない
庭の花達も干からび
如雨露の水は錆で濁る
本当のところ
何時かはアナタが来て
この扉を壊してくれる
なんて、思ってる
嘘が可愛いなんて……
馬鹿じゃないの?
いつも私より幸せになる
アノ子に見せつけられる
私は不幸だ
頸からのラインが卑猥で
そそるアナタは私を選ばない
結局救われない
扉は堅く、閉ざされたまま
今はただ……
21グラムの質量が愛おしい
|
|
|