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リストカット
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作詞 小雨ねむ |
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昔からひどく寒がりなんだよ
毎日長袖を着てるのは
ひとりの夜に吹く風は
冷たく追い出そうとするから
僕を妻弾く街頭
影を伸ばすだけの街灯
刃こぼれしたカッター
ただ誰かに愛されたかった
浅くカッターを突き立てて
心の代わりに血を滲ませ
左手首に刻んだ戒め
これで和らぐんだと言い聞かして
消えろ消えろ消えろ
心の傷を上書きして
この痛みの居場所も
もうわからないよ
肌が陽の光に弱いんだよ
毎日長袖を着てるのは
希望や未来なんて言葉が
眩しくて痛みが増すから
責めるように射す太陽
明暗もない場所にいたいよ
錆び付いたカッター
ただ誰かに愛されたかった
浅くカッターを突き立てて
心の代わりに傷を増やして
左手首に刻んだ戒め
これでごまかすんだと言い聞かして
消えろ消えろ消えろ
心の傷をかき消して
この痛みの理由も
もうわからないよ
周囲の視線に僕は怯えているんだ
周囲の視線は僕をすり抜けるのにね
死ぬのは怖くて始めたリストカット
長袖を着れば隠れるんだ心も傷もちゃんと
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