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重傷少年
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作詞 青山雪斗 |
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朝から嫌な思いをした
自分の好きな曲を聞いても忘れなかった
今なら車道に飛び出しても良いと思った
落書きばかりの授業中
『この窓からあの木へ飛び移れたらな』って
馬鹿な妄想は鐘の音の奥へと消えてった
御風呂の鏡に映る自分は
『不細工だ』『美しいな』って
過去を振り返りながら溺れていく
ニキビのない肌だけが取り柄の僕
ガラスの君は冷たいまま
嗚呼 手を伸ばして何かを掴みたい
実際に掴んだのは80%の窒素だけど
紙相手にしか上手に表現出来ない
僕は今日も夜空を見上げて
髪を毟る
僕にだって憧れはある
テレビに映る赤い服を着たあの人のように
『誰かを笑顔に出来たらな』って思い始めたの
机の上に立つ快感
顔や体から溢れ出る憎しみや劣等
やっぱり『妄想』って僕の大切な逃げ場だ
そろそろ慣れる頃だと思ってた
けど我満の鎖は脆く
人が触れたらすぐに壊れていく
『メンタル障害のまま社会人へ』
なんて醜い人生だ
嗚呼 月明かりの下で走り騒ぐ
まぁ 現実的にただの近所迷惑なクズ野郎だけど
夢のため 夜のため 僕のため
走り回る
僕は常に壁を作ったまま明日へと生きる
僕に彼女は必要ない
苦手だとかじゃなくて単純に嫌いだから
生々しい 艶やか
気持ち悪いくらい白い
僕に傷を付けないでよ
嗚呼 君を突き飛ばして共に笑おう
乱れた髪を直さずに60%の愛想を飲む
遠回りしてまで人に会いたくない病を抱えて
生きる僕は
『自分がすごく大好き』
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