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愛しい君へのレクイエム
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作詞 アイリス |
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低く沈んだ空 この場所から見上げてる
あの日交わした君との約束の場所
秋が終わり 少しだけ冷たくなった
風が僕の髪を揺らしてゆく
いつか伝えよう
そう思っていた僕の気持ちは
たった一言しか
君へと伝えることは出来なかった
それが今も僕の心をこの場所へと
繋ぎ止めているんだ
もしも もしもがあるならば
僕はあの日の約束を
破り捨ててしまいたい
涙こらえて空を見上げれば
初雪がひらひら舞う
「祭りの花火が綺麗に見える場所があるんだよ」
僕の言葉に嬉しそうに笑う君
「一緒に行こう 約束ね」
それは僕が見た君の最後の笑顔
華やぐ街並み この場所から見下ろせば
君と過ごしたまぶしい日々が蘇る
秋が終わり 全ての葉を落とした街路樹たち
その間を冷たい風が吹き抜ける
君に伝えたい言葉は
たくさん たくさんあったけど
それらは伝えられぬまま僕の胸の中
今更後悔してるんだ
どうしてもっと早く
君へと伝えなかったのかって
もしも もしもがあるならば
僕はこの気持ち全てを
君に伝えてしまいたい
涙こらえて握った手
開いた手のひらに初雪ひとひら
「君のことが好きだよ 今でもずっと大好きなんだ」
白い病室のベッドに横たわる君
「そんなの知ってたよ ありがとう」
それは僕が聞いた君の最後の言葉
ひらり ひらり 初雪が舞う
あの約束の日もこんなだったね
当たり前の日々 側にいるのが当たり前
そんなものなんて本当に不安定なんだ
涙こらえて空見上げれば
初雪がひらひら舞う
伝えられなかった僕の気持ちの
行き先はどきだろう
涙こらえて握った手
開いた手のひらに初雪ひとひら
もしもまた君に会えると言うならば
「ありがとう」と伝えたい
輝く日々をありがとう
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