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夏がやってくる
作詞 つだけんと
「夏がやってくる」再生紙のビラが
都会のアスファルトに貼り付いて 雑踏に塗れ
未だ蝉の声は聞こえやしないが
夜はだいぶ暖かくなった気がした

けれど 指先は悴んだまま

空に歌えば この言葉を吸い込んでくれるが
街に歌えば 路面に落っこちて排水溝に流れた
そこに詰まる激情と虚無感に 夏がやってくる

腐敗臭が立ち込め 駅前の高層ビルが
吐き捨てたゲロが田舎の田園を埋め尽くして
あの日の蝉の声は聞こえやしないが
夜を歩くことに慣れた気がした

けれど 足元は泥濘んだまま

海に歌えば この悲しみもやがて雨になって
雨に歌えば 激しい雨音に歌は粉々にかき消された
そこに思い馳せる青春群像に 夏がやってくる

夏がやってくる

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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歌詞タイトル 夏がやってくる
公開日 2016/02/05
ジャンル ロック
カテゴリ その他
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