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自分自身
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作詞 つだけんと |
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昔付き合っていた恋人との 数年間はもっぱら
人を愛せない自分を更生すること そればかり考えていた
恋人には悪いと思っているが 潰れてしまいそうで
あぁ 人を愛せないって こんなにも辛いものなんだな
自分を振り返れる記憶なら いくつか思い当たるが
あの日 人を愛せなくなったのは どうしてかわからない 教えて
無性愛者 冷たい人 人間不信 社会不適合者
何とでも呼ぶが良い 自分に名前がほしいんだろ
精神障害 変な人 適応不全 性嫌悪症患者
何とでも呼ぶが良い お前に合う呼び名ばかりだ
自分が誰なのかわからなくなって 彼此数年が経った
最近は誰であるかなんて定めること どうでもよくなってった
夢も希望も生きがいなんて どこにも見当たらなくなって
あぁ 昔は良かったなって 感慨深く涙浮かべたりして
過去を振り返る写真なら とっくの昔に捨てていた
あの日 僕は前を向いて 歩き出す決意をしたはず なのに
自殺に希望 見出す始末 死んでしまえば 全て楽になると
突き立てた包丁を持つ手が震えているぞ
自分が誰か 見当もつかず 死んでしまえば 悩まずに済むと
繕った言い訳を話す口がどもっているぞ
自分が誰であるか どうだ わかってきたか
いつも誰かのことを気にしてきた 自分を押し殺してきたからこそ
自分が誰であるか そんなの もうわからねぇよ
今までいろいろやってきた その日々を僕は握り締めて ここまできた
雨上がりの夜は 道路の水溜りに 街明かりの反射 とても綺麗だ
僕が何だってこの景色は 変わらずにそこにあるはずだろ
無性愛者 冷たい人 人間不信 社会不適合者
全て僕自身だ どれか一つになんて決められねぇ
だったら 僕は僕だ
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