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翼型ダンボール
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作詞 みくお |
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そこに落ちてたのはワンセットの翼 僕はそれを拾った
ある秋の晴れた時だった 一つの油断だった
そうそれはワンセットの幸運 この体には収まらない
宙に浮き空を舞うあの感じ 僕は忘れない
それを拾ったのは君と出会ってから 落ちてたままで気付かなかった
ダンボールの翼 誰も手を付けなかった 捨て猫みたいに
翼型ダンボール 風になびく
君型の君 ただ1人
そうそれはワンセットの過ち 気付けば汚れていた
ボロボロになる紙は 君を汚していた
それを取ったのは君が泣いてから 僕も泣いたから気付かなかった
ただ僕だけが ただ君だけがそれを 見ることが出来たのに
翼型ダンボール 梅雨に弱い
右翼と左翼 アシンメトリー
簡易な翼を広げてた僕は 時間と共に堕ちていった
蛙の背中のように湿ったこの翼じゃ 空なんて飛べやしない
神様の落し物 僕だけの宝物 優しい声 君は翼型ダンボール
スーパーにもある あのダンボール
落とした君が悪いんだ
落とされた僕も悪いんだ
翼型ダンボール 冷たくなる
涙と雫 入り混じる
翼型ダンボール その辺に
心の中 漏れていく
翼型ダンボール 君みたい
僕の中 雨宿り
これ以上体が 冷たくなる前に 君の体温 この翼で守りたい
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