|
|
|
犬鳴灯
|
作詞 黒那千鶴里 |
|
犬が鳴くあのトンネルで 君はまだ忘れぬままで
哀しみに添える花よ 白く白く咲き誇れ…
日が暮れて歩き出す 少し遅い帰り道
僕を呼ぶ君の声 静かに耳元を掠め
明かりの無い淋しさを 想い出のランプで照らし
影絵の様浮かび上がる 笑い合う二人の姿
戻れない時を刻む音が ただ胸の奥で僕を寝かし付けてく
犬が鳴くあのトンネルを 君とほら潜り抜けましょう
その闇を越えた先でも ずっとずっと離れない
犬が鳴くあのトンネルで 君はまだ忘れぬままで
哀しみに添える花よ 白く白く咲き誇れ
果敢無い夢を抱え 路頭の隅枯れ落ちた
ご面ねを呟いても暗く俯き届かない
狂いゆく痛み苦しみは 恐がりな掌 温もりを奪い去る
犬が鳴くあのトンネルを 君とほら潜り抜けたら
その闇に飲まれそうでも きっときっと放さない
きっときっと放さない
犬が鳴くあのトンネルを 君とまた潜り抜けましょう
その闇を越えた先でも ずっとずっと離れずに
サヨナラは言えないけど 何時までも傍に居るから
だから頬に笑み灯し もっともっと此処に生て
君を待つあのトンネルで 幾年もの春が過ぎて
巡る次の景色にも 白く白く咲き誇れ
遠く遠く風に舞え…
|
|
|