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不快速特急
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作詞 ニコル |
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満員の箱のどこかで静かに息している人
遠ざかる町と時間を気にして小さく溜め息
誰も構わない車内はまるで独りぼっちの舞台
望んだ歩幅 望まない歩幅 いずれにしても進む
町が見えなくなるように 時間が過ぎていくように
あなたと出会い別れた日々を いつか忘れるのか
既に忘れてるか
窓から見えるのは灰色の世界
それすら置き去りにして走るよ
知らない場所へ
諸行無常って言葉の重みが日に日に分かって
まだ辛うじて覚えている色々を必死で確かめる
それでもぼやけて曖昧ないくつかは修理できない
どうしていつもこう中途半端に名残惜しいんだろう
始点はもう見えない 終点はまだ見えない
いつどこで誰と出会い別れたかを 既に忘れてるのか
そもそも本物か?
薄暗い灯りと 真っ暗な窓の外
眠たいはずなのに眠れないよ
心がざわついて
町が見えなくなっても 時間が過ぎていっても
忘れてしまっても 忘れたこと忘れても
戻れない 戻らない
消えてなくなっても 傍にいてください
自分勝手だけど それでもいいよ
見守っていて
窓から見えるのは 滲んだ空 架かる虹
それさえ置き去りにして走るよ
行きたい場所へ
望んだ歩幅で
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