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bright sight
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作詞 ニコル |
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街灯の下 うつむいて歩いた
光に群がる虫を見ると 嫌な顔をした
開いているのか閉じているのか 分からない眼は
開けていようと 決して何も見てはいなかった
どうしたのって聞かれると 大丈夫って答えるよ
本当はもっと聞いてほしくて たくさん喋りたくて
それでも本音は 僕しか知らないまま
薄く伸びた影の先には 別の人影
ぶつからないよう気をつけながら 黙ってすれ違う
無関心で無愛想なフリをして 耳を澄ませている
面白そうな話を聞くと 少しだけ近寄る
特に意味はないけど 他人を憎んでみるよ
自分のことは棚に上げて 悪い所だけ探して
僕の方がマシだと 言ってみたいだけ
一人で家に帰る 真っ直ぐ布団に潜る
今日出会った人々を思い出して 見下している
お前よりはマトモな人間だ 人知れず泣いている
何も知らないバカ面を見て 溜め息を吐く
人の不幸など蚊帳の外で 楽しそうに騒ぐ
地面を這う虫を見ると 無様だと笑った
小さな命を踏み潰しては 悦に浸っている
自分が好きになれないよ 誰かを羨んでいるよ
自分以外の全てが輝いて 幸せそうに見えて
叫びたい言葉は 僕もまだ知らない
誰もが家に帰る 自分の布団に潜る
今まで出会った人々を思い出して 記憶を巡る
良いことも悪いこともあって 急に眠たくなる
人より優れてなんかなくて むしろ誰より劣っていて
弱いなんてものじゃなくて 強いなんてものでもなくて
ただひたすら 自分が情けないだけ
気が遠くなるくらい 虚しくなるだけ
みんなで家に帰ろう 僕らの布団に潜ろう
目が覚めた後のことなんか 考えなくていい
時計も暦も全て忘れて 幸せな夢を見よう
そんなの許されない 嫌でも眼は開けろ
見ようとしなくていいから ただ見続けていろ
良いことも悪いこともあること それだけ忘れないで
ちゃんと前を向いて歩いて行け
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