|
|
|
最果ての町〜大間にて〜
|
作詞 くろちゃん |
|
路線バス乗り継いで最果ての町
女ひとり泣き濡れて哀しみの町
人影もない港 海風に吹かれ
荒れ狂う波の背にカモメも惑う
生きてゆくあてさえも最果ての町
無くした女が行き着いた町
いっそこの黒い海に我が身を捧げ
今までの人生をチャラにしようか
遠ざかる意識のその果てに
哀しみを飲み込む波の音
これで逃れられるのなら
楽になれるのならば
もうろうと気がつけば最果ての町
達磨ストーブ燃え盛る吹雪の町
港で救われ毛布に包まれ
湯気の立つあら汁が心和ます
ふすまの向こうで最果ての町
マグロがあがったと活気づく町
笑い声と歌声とお祭り騒ぎ
漁師たちの喜びに血の気も戻る
いつか命と引き換えの
お礼の気持ち伝えます
今は生きてた喜びも
まだぼんやりとしています
大間という名の最果ての町
教えられてうなずく温もりの町
誰ひとり生い立ちを聞くこともなく
名前さえも尋ねずに癒してくれた
はじめて人の情け最果ての町
本当の優しさ教わった町
久々の晴れ間と教えられて
穏やかな冬の海に明日を誓う
少しずつではあるけれど
違う自分が芽をだして
これが本当のわたしだと
感じることができそうで
与えられたところに帰ります
わたしが生きてゆける街
暖かくなったらまた来ます
夏には笑顔を届けに来ます
|
|
|