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緋
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作詞 散桜 |
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「緋」私の名を呼ぶのは?体中が、血が、貴方を求め。
緋の花が咲き乱れる。
私に名づけてくれた貴方。
少しでも近くに行きたくて、
暁の空に閑かなる日が登れば
貴方の瞳から磨かれた宝石が零れる。
嗚呼…優しい微かな光。
貴方の体中を駆け巡る、
私は緋。
夜の桜が散るとともに、
私の命は朽ち果てるのかしら?
緋は貴方に溺れてゆく。
「緋」私の名を囁くのは?
心の奥底から貴方を欲し。
緋の花が狂い咲く。
私に名を与えてくれた貴方。
少しでも側に居たくて。
夕暮れの街に閑なる月が登れば、
貴方の手から紅の英が零れる。
嗚呼…優しい微かな灯火。
貴方の体中を飛び回る
私は緋。
朝の桜が咲くように
私の命は咲き誇るのかしら?
緋は貴方の中で彷徨う。
私が貴方を求めているの?
「緋」、そう呼ばれる度
募るこの思いに。
貴方の口から紡がれる
愛の言の葉に
嗚呼…私を呼ぶ貴方。
嗚呼…私の緋。
緋の大輪があなたを埋め尽くす。
嗚呼…優しい貴方…………「緋」
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