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Color of Life
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作詞 supergrape |
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「荷物持ちましょうか?」
そこから聞こえてくる優しい声
躊躇うことのない真っ直ぐな
瞳がそこにあった
「どうもありがとう」
少し間が空いた後の小さな声
急ぐことなくただそれに委ねた
独りがそこにあった
灰色のマフラーを巻いた
君は違う何かに見えた
微かに光る色が
黒く染まってしまうようだ
君と僕の境にある模様はなんだろう
確かに光る糸が
縮れて弱まっていくようだ
きっと結び目は解けているのだろう
そんなこと考えているうちに
立ち止まったまま眺めていた
風景はもう過ぎていた
「大丈夫ですか?」
肩をポンと叩くのと同時だった
雫を含み、抑えていた嗚咽を
優しく包んでいた
「大丈夫です」
素直に答えることができたなら
どんなにいいだろうって思えた
2人がそこにあった
不揃いな細い線が交差し
その残像が歪んで映る
孤独に聳える木は
逆方向に砕かれたようだ
木々の遠くに見える物はなんだろう
子どものマネではなくて
欲しい言葉が塞がっていた
ただそれだけなのに
優しくおもえた瞬間は
ぎこちないほどに不器用でも
笑えるほど下手くそでも
置いてけぼりにするのはもうやめよう
微かに光る色が
黒く染まってしまうようだ
君と僕の境にある模様はなんだろう…
黒く染まりかけた色が
ふたたび光りはじめた
きっと僕の中の心が叫んでるんだよ
わずかに糸が紡いだ
一つ一つ紡いでいくんだよ
やがてそれは青い空の下で
輝く灰色のマフラーのように
みんなが笑えるといいね
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