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悪魔の子
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作詞 白い桜 |
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僕たちは何も知らなかった
その真実もその嘘も
気付いた頃には遅すぎて
だから何もなかったんだ
無邪気に駆け回った日々は
確かにあったはずなんだ
普通の言葉の意味も解けずに
星の瞬きを指差した
あぁ 僕たちの何がいけなかったのだろうか
時の流れは悪魔を隠す
人の子であることの証明を提示する術もなく
その囁きに囚われて
僕たちは何も知らなかった
その真実もその嘘も
気付いた頃には遅すぎて
だから何もなかったんだ
小刻みに震える小さな身体
否定された小さな身体
その口は不器用だったから
チャックするしかできなかった
部屋の隅の小さな箱を
そっと開けた人がいた
そこに入っていたものは
小さな醜いお人形
その人は冷めた人形と
一緒に遊んであげていた
皆が見放した人形と
一緒に遊んであげていた
あぁ これが本当の人の手なのか
お人形が涙を流す
人の笑顔を見るために作られたお人形は
生まれて初めて笑顔を見せる
誰の視界にも入らなかった
悪魔の子と呼ばれしものは
満身創痍を棚に置き
一筋の愛に手を伸ばす
経験不足の小さな身体
行動原理を知る由もなく
その手は不器用だったから
サヨナラ するしかできなかった
やがて熱くなるその身体
タチの悪い固有能力
僕たちはきっと悪魔の子
それじゃあこの弱い手は何?
僕たちは何も知らなかった
その真実もその嘘も
気付いた頃には遅すぎて
だから何もなかったんだ
本当は何も知らなかった
その存在もその声も
気付いた頃には笑ってて
そして僕は怖くなった
何か言いたげな小さな身体
怯え暴れる小さな身体
だけど何もなかったから
僕は何も言わなかった
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