|
|
|
普通ってなんだろう。
|
作詞 梨夢 |
|
独りは嫌だ。
人の温もりがほしい。
そんなことばかり考えて、本音で人とむきあってこなかった。
学校でも、家に居たって偽りの笑顔でいる自分。
いつからだったかな。
自分をさらけ出すのが怖くなったのは。
『頑張って』
『君なら大丈夫だよ!』
『過去にとらわれてたら前に進めないよ』
『君らしくないよ』
キレイゴト。
これ以上どう頑張ったらいいの?
なにが大丈夫なの?
じゃぁ、きれいさっぱり忘れちゃえって言うの?
君らしくないって何?自分らしいって何なの?
もう…わかんないよ…
生きてる意味が分からなくなって、本当に生きてるのかさえ分からなくなって。
確かめたかった。
僕は同じなんだって。
普通に生きてる人間と何一つ変わらないんだって。
同じ血がながれてるんだって。
気付いたら周りが血だらけで、沢山人間が転がってた。
僕の腕から血が流れてて、
なんでかな。
ホッとしたんだ。
僕は人間なんだって思えたんだ。
そうしたら、藍色の服を着た人たちが、
「何をやっているんだ!取り押さえろ!!」
って。
なんで?僕は確かめたかっただけなのに。
僕は普通なんだって確かめたかっただけなのに。
僕は―。
|
|
|