|
|
|
虚独
|
作詞 沙流鎖 |
|
汲み取る光も消した部屋に
聞こえないものは いくらでもあって
壁掛け時計が刻む音は
いつも通りに 今を知らせる
虚しく囲った腕の中に
失ったものは 分かり切っていて
瞼の裏で囁く声が
嫌に大きく 胸を打つんだ
慣れてるはずの 一人の夜
過ごし方を忘れたみたい
想いと時計だけが回る
26時の静かな孤独
虚ろな感傷と 何もない夜の隅
僕は抜け出せずにいる
正しい光が急かすように
入り込むけれど 明るくはなくて
動かせない体と心で
誰もいないと 知らされるんだ
全てを起こす 朝でさえも
一人の夜と変わりはない
世界が僕を置いて回る
午前6時の確かな孤独
見えない隔たりと 戻らない朝の意味
僕は抜け出せずにいる
諦めも願いもない
ただ何もないだけ
何処にも行けずここで回る
26時の虚しい孤独
乾いた感傷と 意味のない日々の縁
僕は抜け出せずにいる
|
|
|