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夏祭り
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作詞 沙流鎖 |
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夏の匂いの真ん中とか そんな表現が似合うような日
5分遅れの待ち合わせ 駅の改札口前で
浴衣姿が眩しすぎて 君を真っすぐ見れなかったけど
綺麗だよ の囁きに 恥ずかしそうに笑ってくれたね
のぼせた空気 短い歩幅
焼けゆく空 光が灯る
夏の小道に鳴いていた 重なり合う蝉の声は
何を思って 響いていたのかな
もしそれが恥ずかしがりの 愛の告白だったなら
君にも届くといいななんて 思いながら歩いてた
屋台に集う人混みの中 その口実で手を取り握った
8月の湿り気を 君の右手も持っていた
金魚すくいの網が破れて 泣きそうになってた君の顔は
子供だな の呟きで 少し崩れた福笑いになった
神社の鳥居 石段の隅
見上げた空 光が上る
夏の夜空に咲いていく 青い赤い花の色で
僕らに何かが 見つけられるのかな
ただそれを知るための 勇気はなかなか出ないけど
暑さに隠れた手の温もりが それだけで嬉しかった
花火が終わって 駅に戻って
繋いだ手も離れる もうすぐさよならをする
だけどその前に その前に伝えたいことがある
夏の匂いに咲いていた とてもとても綺麗な夢は
僕らの間に 見つけられるのかな
その答えを聞くための 震えかけてた僕の声に
君が返してくれた笑顔が 本当に嬉しかった
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