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霧情 (むじょう)
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作詞 ともクン |
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霧の中にすべてが
隠されてしまった
いちばん隣にいる親友(かれ)に
こんなに恋していたんだなんて
初めて気づいた時
僕を見失った
見慣れたはずのその笑顔に
もう逢えない気がして苦しくなった
霧に染められた寒い朝
ふたりで歩いたこの道を
何度も訪ねて想い出す
夜通し語らったあの日々を
霧よもう一度隠してよ
逢いたくてたまらないこの想い
いつまでも胸に残りそうな
君が奏でた甘いラブソング
月読橋のグラウンド
三振決めた君の
得意気な表情(かお)が愛しくて
たまらなくて交わしたハイタッチ
キャンパスに色づいた
紅葉も桜も
美しいねと細める瞳(ひとみ)
ひとりじめできること誇らしかった
どうして約束したのだろう
卒業すればもう逢えないと
ただひたすらに好きだったから
想いを告げるのがこわかった
霧よ今だけは晴れないで
歩き出せずにいる僕がこわい
すっかり駅も変わったのに
面影ばかり探してしまってる
霧に染められた寒い朝
ふたりで歩いたこの道は
昔を昨日に変えるから
弱い心の傷にしみるけど
霧が描(えが)いた想い出が
いつまでもこの胸にあることを
ステキだと胸張れるように
今日もこの道を歩いていく
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