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ポエットアクロスサンクチュアリ
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作詞 ドクダミ |
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弾き語った詩人はよく言うね。
「こんなにも世界は 広いんだ」って。
歌って踊れる舞台の上で、
「こんなにも僕らは ちっぽけだ」って。
重々承知で生きてきたからには、
それなりに認められてきたのか。
フェミニストじゃない詩人の歌声は、
誰彼の耳を通過しては消えてゆく。
割に合わない出来事に鈍感な、
あどけない君の鼓膜を揺らしてみせよう。
千切れそうな弦を振動させながら、
それでもざわめく周囲の目が怖いんだ。
語り終えた詩人はシニカルに、
「それでも生きていかざるをえない」って。
幾つもの世界見てきた彼なら、
如何なる場所でも認められたか?
僕の隣で君は笑うけど、
彼に対してなのかそうではないのか、
わからない位に鈍感だね。
あどけないままの君が愛しい、愛しい。
消えてしまった詩人はこう言ったね。
「自分に会う居場所は無い」らしいよ。
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