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国民は王、王は国民
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作詞 日陰(ヒカゲ) |
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とてもとても歪んだ常識
ある王国の悲しい常識
それはそれは曲がった常識
その出来事の可笑しな常識
とある国民は王に言った
「早く食事の用意をしなさい」
とある王は国民に言った
「ただいま用意が整いました」
とある国民は王に言いました
「完成したぞ受け取りな王よ」
とある王は国民に言いました
「褒美を渡します国民様」
逆転した可笑しな信念
これもこれも歪んだ信念
その国民の普通の信念
どれがどれが曲がった信念
自覚はなくても変な信念
国民の前に跪いて
「どうぞ私を殺してください」
王の前に仁王立ちしてる
国民の手には鋭い刃物
紅い花弁が綺麗に舞い散った
王の亡骸の傍に立ってる
国民の身体(からだ)に紅い返り血
愉しそうに笑って嗤うのは
逆転した可笑しな常識
恍惚とした 表情の王
隣で呟いた 国民の言葉
“ほら王様、早く逝きなさい”
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