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浦風エレジィ
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作詞 ほつま |
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返す返す寄せて 双海に分かれたそれは
遠く揺れて光る 貝殻繋ぎの様ね
打ち上げられた海月を ぼうっと見てた
ほんの一つ 泡が入れば
私も消えてしまうの
潮風が吹く いつまでも吹く
それだけが 今、ここにいるという
私の証明
飾らない言葉が 苔生してゆくまで…
矯めつ眇めつ行く 小さな魚の群れは
不協和音に合う 弦の無いギターの様ね
テトラポットを積んだって 波は止まらない
大きければ 大きいほど
隙間も大きくなるの
潮風が吹く どこまでも吹く
ねえ、どこから ただの微風(そよかぜ)になるの?
合図は空の中
誰もないていない 錆びた空き缶さえ…
転がっている 小汚い流木にさえ
私 嫉妬しているわ
潮風が吹く いつまでも吹く
それだけが 今、ここにいるという
私の…
潮風が吹く 吹いて尚、吹く
漂流って 奇跡の軌跡だったのね
いつか気付く時が来る
飾らない言葉が 苔生す時までに…
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