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流れ着く先に
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作詞 ほつま |
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人知れず 空に征く
標無き 導きと共に
逝き止まり 果ての果て
黒渦に 歪められて
尚 生きる
そこに永遠が あらずとも
曲がり角 小さな手の
指の隙間
そうさ 何にでもなれる
数え切れぬ 星が犇めいて
居場所 見失った 流星
夏の空 燃やした
仰ぎ見る 暗がり
影という名のそれを
刹那 消すこと できても
眩さに 目を瞑り
はじかれて そうやって
征く
月は 白けて溜め息
つまらぬ言い伝え
星も いつかは落ちると
網を構えた 少女
ああ 小さすぎる
空ごと 落ちてくるのさ
もう少し 待っていておくれ
灯籠流しの鏡写しが
いつの間にか 何も無い空
拡がっていた
もう戻らないのね
悟る 淡雅も
血が通わぬ躰 見る
透けた 羽衣の中
消えてゆく 落ちて征く
今宵の為 命 散らした青よ
己の夢は叶わず
されど夢 纏い
せめて この夏の日
それさえ 無かったら
生きて 恥じらう 事無く
眩さに 照らされて
歩んで征けたのに
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