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カラッポ
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作詞 桜井 萌奈 |
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AM3:00
私はふと思い付いた
鳴り止まないケータイの電源を切って
玄関を飛び出した
”こんな遅くに危ないよ”なんて
止めてくれる人は誰もいない
見慣れた街にピリオドを打って
ここまで来た私、なんかカッコイイんじゃない?
今目に映ってるのは全て
あなたが残してくれたカケラ
一つ一つを抱きしめていたいけれど
街灯に照らされる私は「カラッポ」だった
AM5:00
私は目を覚ました
寝汗でなんだか嫌な夢を見て
現実が揺らめいた
今の私はきっと幸せすぎて
ちょっとの不幸も受け止められずにいるの
がむしゃらにもがき苦しんで
何も出来ない私、ちょっとカッコ悪いんじゃない?
今耳に残ってるのは全て
あなたが残してくれたコトバ
一つ一つを覚えていたいけれど
その言葉の中身は「カラッポ」だった
そう全て「カラッポ」だった
初めから
私たちはまるで中身があるかのように
綺麗に包装していって
嘘で結んだリボン
開けてみたら「カラッポ」だった
AM10:00
銀色のシャワーを浴びて
これから私は一人で中身を詰めていく
この新しい街で
全てが「カラッポ」なのだとしても
必ず探し出してみせる
もう誰の手も借りない
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