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鐘(アラーム)
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作詞 ピンククジラ |
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細い糸の
上を歩くみたいに
私はまだ
風を好きになれずに
翼があれば 帆を広げれば
少しは動けるのかな
流行りの失恋歌(うた)も この脈打ちも
私を追い越していく
時計を止めて
真夜中のシンデレラ
硝子の靴は
落とさないまま
輝き留めて
いつまでも踊りたい
一人きりでは
貴方を 待てないから
捕らう糸の
編み模様をほどいて
呼吸はまだ
膝を抱えているの
夜空を括り 星を振り払い
心に繋いでいれば
主が誰か 分からなくても
戸惑うことはないでしょう
鐘が鳴り止む
踊り場のシンデレラ
月明かりだけで
ステップ綴るわ
夢を醒まして
悪戯に響き遣る
彼方此方に
貴方の 香りがする
時計を止めて
真夜中のシンデレラ
裸足で降りる
螺旋階段
輝いたから
幻ではないから
どうか最後の
言葉を 優しく
朝日を呪う
モノクロのシンデレラ
硝子の靴は
割れてそのまま
涙のように
砕け散る粒のように
一人きりでは
貴方を 待てないから
素顔だけでは
貴方を 待てないから
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