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京葉線から君の月を見る
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作詞 カポ |
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南船橋駅に降り立って ひとりコンビニ前に佇んで
改札口から出てくる人を何となく見ているこんな日に
あの頃の自分の青さって 硬いりんごのようなそれだっけ?
それともいまそこで光ってる空のような碧だっけ?
なんにも言わないことが全てを語ってる気がしてた
知ってたはずなのにどうして 僕は聞きたい以上のことを聞いてたんだろう
人の流れに君を見つけようと
背伸びしてたこともあったり
一人先ゆく君の背中に
少し寂しい気持ちをぶつけたりして
よくも悪くも僕らはお互い世界を知らなかった
未来図は無しと君が笑って 実は僕にもそんなものなくて
神様はこんなゆるい幸せのままで続けてくれるだろうなんて
あの頃の自分の言葉って どれほど本当の意味を持って
どれほど自分でそれを分かって君に向かって放ってたんだっけ
なんにも言えないことが全てをふわふわとぼやかした
水彩絵具で滲んだ想いは いつの間にかキャンバスを溶かしてたよ
糸のほつれに気づかないふりをして
編んだ布みたいな二人
一番星に気づいてる僕は
月を見る君に言えなかったりして
よくも悪くも僕らはお互い距離を測ってた
素直に好きですか?と聞かれて答えたくないような
それでいて終わりですか?と聞かれたら
僕は涙が止まらない夢を見た
駅のホームに君を見つけようと
背伸びしてたこともあったり
南船橋駅に残る小さな
思い出の香りをかいだりして
よくも悪くも僕はね 終わらないことを信じてた
君がとなりの座席で
疲れ眠る南船橋の帰り道
一番星に祈ってる僕は
月にある君の想いをどうにかして
よくも悪くも僕らはお互い気持ちを知ってた
よくも悪くも僕らは最後まで言わなかった
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