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思い出めぐり
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作詞 条峙 |
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君の温もりがぽっかり消えた部屋
未練がましく液晶画面と睨めっこしてる
携帯ストラップをお揃いにしたり
お互いのアイスを味見してみたり
そんな都合のいい幸せが続くもんだと思ってた
もういっそのことダメになろうかな
止めてた煙草に手を出したら罪悪感でかえって楽になれた
君の温もりがぽっかり消えた部屋
持ち主の消えたビューラーが棚の上で泣いている
友達と恋人の間が心地良かった
他人に落とされて深く沈んでく
そんなランク付けが一層悲しみを感じさせるよ
もういっそのことダメになろうかな
鏡に写るボサボサ頭と無精髭がホントの僕に見えた
人混みにはぐれないよう手を繋いだり
欲しがってたぬいぐるみをクレーンで取ったり
名前だけ知ってたミュージシャンのCD借りたり
雨がすごいからって理由で一晩泊まることにしたり
どれも大切でかけがえのない記憶だけど
「思い出は思い出にすぎないんだよ」と呟いて
頷いてみたら息苦しさがなくなって
なんだか自由になれた気がした
もういい加減に前を向こうかな
巻き戻しボタンを押したままじゃ進めないってようやく気づいた
君の温もりがぽっかり消えた部屋
体育座りやめて忘れるための一歩を踏み出すよ
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