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行方不明
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作詞 条峙 |
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今日もまた誰とも言葉を交わさずに
無機質が占める工場を後にする
週に一度の休日も無為に終わって
消えそうになるアイデンティティ
乗り込んだ終電にはまばらな人影
同じような顔をした人が目に映る
話しかけてもいいですか
そうしないと寂しさが暴れてしまいそう
流れていく景色には明かりを灯した家
その数分の家庭があると知らせてる
幸せそうな生活が浮かんできて
なぜか呼吸が苦しくなった
乗り込んだ終電にはまばらな人影
同じような顔をした人が目に映る
話しかけて笑い合えたら
どれだけ心が楽になるんだろう
結局僕は話しかけられずに
喋ることもないまま一日が終わる
暗く冷たい家の空気に迎えられ
独りなぜかわからず泣いた
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