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居場所のある町
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作詞 条峙 |
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僕がこの町を巣立ってから幾つかの季節が流れました
泥だらけの服を見せて叱ってくれた母
たまの休みに山登りに連れてくれた父
お土産話に目を細めて移り変わる時を感じ合います
お酒が飲めるようになりました 都会のルールにも慣れました
それでも何かが欠けてる気がして この場所に戻ってくるんです
青い空を突き抜ける入道雲 自由気ままに歌う蝉達
穏やかに流れる時に身を任せると そこに心地良さがあったんです
僕がこの町から巣立って幾つかの景色を越えました
最後の最後まで世話を焼いてくれた母
何も言わずに宝物を譲ってくれた父
思い出話に頬を緩めて移り変わる時を慈しみます
都会は誰もが競争をしています 駅を歩く時間も惜しみます
忙しさに自分が埋没しそうになったら この場所を思い出すんです
赤い空を飛び回るオニヤンマ 氷バケツで冷やしたスイカ
ほのぼのした景色の一部になると そこに心地良さがあったんです
―――Tシャツと麦わら帽子、太陽と一緒に帰ったら
帰りを待ち侘びてた家族達、そんな日々だったから―――
青い空を突き抜ける入道雲 自由気ままに歌う蝉達
穏やかに流れる時に身を任せると そこが居場所だと知ったんです
背伸びして見た夢を掴むより大事な物があると気づいた夜
野菜を袋一杯に詰めて渡してくれた母
寂びそうな顔で強い言葉をかけてくれた父
これからまた離ればなれになるけど、この町が大好きだよ
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