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失われる美徳
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作詞 条峙 |
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ねえ やめてくれよ こんなところで罵詈雑言は
第三者の気持ちを考慮せず散らかされる公共の場
ねえ やめてくれよ こんなところで言い争いは
密閉された空間を飛び交う遠慮を知らない声
防げない耳を侵入してくる否定的な言葉達
自慢げな調子は権力を誇示する王様そのもの
電車を降りたら胸を撫で下ろしている自分がいる
正直者が馬鹿を見る 遵守者が不利益を食らう
ねえ やめてくれよ こんなところで演説会は
衒学を振り回してこの場に蓄積される煩言
ねえ やめてくれよ こんなところでバカ騒ぎは
此処は君達の家じゃないんだってと心の内
公私の区別もつかず喚くようなその姿は
侘び寂びの欠片も感じ取れず未来が萎んでゆく
電車を降りたら更に疲れを溜めている自分がいる
消えかかるマナーの概念 いい気になるのは本人だけ
これも時代の流れと言うなら退行の道を歩んでるよ
他の人の気持ちも考えず思ったことを垂れ流す人ばかり
そんな未来なんて まっぴらごめんだ
今日も電車の中は壊れたスピーカーが鳴ってるみたいさ
消えかかるマナーの概念 地に墜ちた日本人の美徳
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