|
|
|
アイシテル
|
作詞 西川 光 |
|
深い雪の下で春をじっと待つ
蕾のように 雪解けの気配
春のやわらな日差しを
ひたすら 恋焦がれて
キミと出会ったことは
キセキに思えた
たとえば荒涼とした砂漠の中で
オアシスを見つけたように
歓びで胸がふるえた
キミが指輪を隠して
甘く囁いた 全てのことが
嘘だとは思わない
最後にみせたキミの涙が
「でも、愛してる」
といった言葉が
いまも消えずに「ここ」に在る……
まだキミを アイシテル
やすらかに眠りにつく
キミの傍らで
どんなことをしても
キミを守りたいと
思ったことは嘘じゃない
それが何よりも大事な
ことだと強く信じた……
いま目に映るものは
北風に追われ 人の群れから
はぐれた人の影 冬枯れて
色褪せた風景……
寒々とした暗闇(くらがり)の中
かすかな月の明かりが
静寂につつまれた孤独を
照らしている……
確かな 深い切り口の
痛みだけが ここに在る……
まだキミを アイシテル
どんなにズタズタに
引き裂かれても……
容赦なき現実に
打ちのめされても
絶望の淵でさえ……
いまも愛は「ここ」に在る……
たとえ全てが
カゲロウだとしても……
移ろいでも……
まだキミを アイシテル
|
|
|