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フェイク・オン・シティ
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作詞 西川 光 |
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テーブルの上の奇妙な果実
それは食べるもの? それとも描くもの?
What joke is it?
なにも聞こえないよ
そういったキミ
立派な教会にはいったことがない
ホントウの神様をみたことがない
新聞は読まない 最近テレビもみない
今は 意味のないお笑いや
見え透いた手品が流行っているのかい?
What joke is it?
なにも見えないよ
そういったキミ
天国の鍵のありかは知らない
羽のはえた天使は見たことがない
流行(はやり)の歌? わからない
どこからかかき集めた
ガラスの破片のこと?
Some kind of jokes
しかめっつらの理由は 本当のものが
描けないから いつも見るたびに
姿をかえてしまう 光の加減で
違うものになる 奇妙な果実
そこにあると想っていたものは
実はそこにはなくて
肝心なものは 砂に落ちた指輪のように
見つけるのは 至難の技
しかし探す意味があるのだろうか?
何百回描けば 真実に近づくのだろう
どれだけ探せば 見つかるのだろう
もっとも ガラス玉なら
この世にあふれて 自慢げに本物だと
名札までついている
ほんものが どんなものか
みえなくなった ここは
フェイク・オン・シティ
Some kind of jokes
ねじが一本たりない
パズルのかけらが見つからない
そんなことは
どうでもいいのだけれど
大切なものは
心の 奥の 奥に
閉じられた扉の中に
きっと眠っているのだろう
聞こえなくても
見えなくても
感じる なつかしい海の記憶のように
生きている 深海の生き物のように
たとえば
君の瞳に映ったぼくの姿……
それは何?
テイクオフして
静かに 瞼伏せゆく君
その瞳の中のコバルト・ブルー
その瞳の中の……碧い海
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