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小さな宇宙
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作詞 夢十夜 |
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とめどもなく僕らを渦巻いている
虚無感の急激な収縮による
圧倒的な力に飲み込まれていき
何もかも虚夢で片付いてしまうのか
いつものように僕らを照らしている
恒星に永遠は無いのだろうか
いつしか僕らも盲目になっていて
もう二度と更生することはないのか
僕らの根源は点で それを重ねて
僕らという形を縫い合わせてきた
それをだんだん膨張させていき
大きい方がいいのだと決めつけた
何にも知らなかったでしょ
空っぽが丁度いいのに
もっと探そうとして光を失う
寂しさを握っていたのは僕もだけど
常日頃僕らを公転している
寂寥感は心の軌道に沿って
永続的に何かに引き摺られていく
無駄に積量を重ねた挙句捨てる
当然のように僕らの上にあった
意志の巨大な塊が燃え尽きて
落ちた石は中身の脆弱さ(ぜいじゃくさ)故に
強引に引責を突き付けようとする
僕らの複雑な構造は 解明され
僕らを現在進行形で象る(かたどる)
それを精密にするための競争
より完璧な方がいいのだろうか
美しいものだと肯定できますか
正解を全て具現化できますか
それを神だと崇めるのでしょうか
足りない 足りない 僕ら全て 何もかも
何にも見えなくなって
手探りで探し求め
両手の広がっていく確かな感覚を
握りしめて生きていければよかったのだ
欠けていたっていいじゃないか
完璧じゃなくたっていいじゃないか
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