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夏の想い出
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作詞 タクワン |
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風の音が心地良くて
瞼が重くなる昼下がり
青い空を泳いでいる
雲の隙間から漏れる光
いつのまにか時は過ぎて
なんて嘆く歳にもなり
それでもまだ思い出すのは
いつかの夏の日
もう一度だけ もう一度だけ
この声をただ君に届けたくて
蝉時雨がまだ響いている
君の手を振る影が伸びてる
走り続ける僕の背中に
じりじりと照りつける太陽
胸の奥でまだ叫んでいる
少年は今日も嘆く
木漏れ日すら鬱陶しい
肌を焼きつくすような陽射し
痛いほどに乾く喉を
もうぬるくなった水で潤す
足早に日々は過ぎてく
抗う術など知らずに
いつのまにか忘れていた
いつかの夏の日
あと少しだけ あと少しだけ
流れる汗が目にしみるけれど
陽炎が揺れる景色の中
ぼやける君の姿があった
麦わら帽子風に飛ばされ
手を伸ばしてももう届かなくて
気がつけば見えなくなっていた
少女は今日も憂う
カブトムシ
冷えた西瓜
満天の星空
泥だらけになって笑いあった
いつまでも
いつまでも
こうしていられると思っていた
もう戻らない もう戻れない
そんなことは分かっているけれど
あの日あの場所で止まっている
心の奥で痛みは増してく
あの夏の日に あの日の君に
伝えたかった想いがあった
今もまだ君の面影を
どこかで探しているみたいだ
気がつけばただ駆けだしていた
傷だらけの足を引きずって
夕暮れの赤が映し出す
いつかの後姿
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